産経新聞によれば、
日産自動車が25日発表した平成19年3月期連結決算予想によると、売上高は前年度比6.9%増の10兆750億円となり、日産として初めて10兆円の大台を超える見通しとなった、とのことです。
http://www.sankei.co.jp/news/060425/kei084.htm
日産自動車がわずか10年前は倒産寸前だったことをご存じでない方も多いかもしれません。
日産自動車の苦境はバブル期から始まります。シーマ・シルビア・R32型スカイラインが飛ぶように売れていましたが、実際のところ利益は少なく、当時すでに日産自動車は販売台数が日本で3位に落ちても(ホンダに負けても良いから)、利益を上げるように真剣に討論していました。
300万円の車が売れても、元値が400万円だったら、損をします。
日産自動車は人件費の切り詰めが甘く、何を売っても赤字になる状態に陥っていました。
日産自動車は同じように人件費が高いダイムラーベンツに支援を求めましたが、ダイムラーベンツとはうまく交渉が運びませんでした。
「日産、ベンツとの合併に失敗」
これを見た人は、自信をなくしていた日本の代表的な産業が追い詰められたと思いました。そして、フランスのルノーの支配下になります。ルノーというフランスの自動車メーカーは日本では無名でした。
各種レースで名をあげるなど世界に誇っていたはずの日本の2番の自動車会社が、聞いたこともないような外国の物になってしまった。日本はもうだめだ。
一般的にはそう思われていました。 しかし、日産自動車の苦悩をよく知る人は、万歳をしたのです。
他社の支配下となったことで、日産の社員のわがままと強欲は通用しなくなり、業務に応じて公平な評価が下されます。成果主義の導入です。日産は労使一体となり、会社も従業員も目標に向かってひた走ることで両者とも利益を得るようになります。
がんばった人が報われる。そういう会社になりました。がんばらないと、会社がつぶれ、抵抗しても解雇になります。
トヨタは10年で2倍になりました。日産自動車も10年で2倍になりました。リストラに追われながらも、くじけずがんばった会社がパワーアップしたのです。日産の復調は日本が回復していることの象徴となりました。
社員のわがままや強欲が会社をだめにします。そう、ストライキばかりして利用者の迷惑を考えないJALがその良い例です。
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